角田光代さんのトークショー

 購入本
  《S・K》
   川崎洋      【感じる日本語】思潮社
   中山義秀     【露命】新潮社
   寺山修司     【幻想図書館】角川文庫
   永江朗      【不良のための読書術】ちくま文庫




 午後から高円寺の西部古書会館の古書展に行く。2日目のせいか、それとも寒いせいか、お客さんが少ない。今日は、じっくり見れると思って見ていたのだが、家人bと西荻窪の駅で待ち合わせしていたので、時間が迫っていて4冊だけ持って、慌てて精算して出る。目に付けていたのが買えなかった。西荻ブックマーク主催の角田光代さんのトークショーの会場、こけし屋に行くと数人が並んでいて、屋内に入れて良かった。数分遅れると屋外に並んで待つことになってしまったからだ。今日は、肌を刺すくらいに寒いのだ。前から2番目の席に座る。と、横を見たら、にこやかな顔が、谷根千一箱古本市の主催者のIさんとNさんが。西荻だから、『モンガさんに会うと思った』と言われる。ライターの北尾トロさんの進行で角田光代さんのトークショーが始まる。『中央線に暮らすこと』の題名なので、中央線の住んだ経緯などから、野方から中野に来て、中野は天国と思った。そして、荻窪西荻窪荻窪西荻窪だそうだ。『情熱大陸』のときは、荻窪だった気がする。西荻窪は、住みやすく、かなり合っているようだ。西荻窪の話題あれこれと、…。それと小説への経緯など。中休みがあって、後半は、作品の朗読から始まる。そのあと、質問コーナー(お客さんに前もって渡されたものに書き込んだ)を北尾トロさんが聞いていくというスタイルで進む。何と、私が出したものが読まれた。①三浦しをんさんとの風呂きらい談議について、②ストーリは、どういうときに浮かぶのか、③マンガで最近気に入っているものは?の3つ、書いたのは、4つでもう一つは、最近読んで気になった作品は?である。最後のは誰でもが質問に書いていたようなので当然質問された。『千年の祈り』『観光』など、アジアからアメリカ、フランスなどに行って書いた作品の当り年だ、と言っておられた。角田さんは、どこでもちょっと時間があれば本を読むそうだ。エレベータの待つ間でも、銀行で名前を呼ばれる間でも。それといくつも本を平行しても読むそうだ。外出のとき読む本、風呂のときに読む本、仕事場で読む本など。本を読むと興奮・昂揚して作品が書けるのだそうだ。楽しい時間ほど直ぐに来てしまう、そのあとサイン会、家人bが角田さんと一緒に写真を撮って頂き、握手までしてもらってご満悦だ。家人bが170cmだから並ぶと角田さんが半分くらいに見えた。角田さんの印象は、普通に見えるがやはり今もっとも旬な作家さんだから輝いて見えて、身長そのものより大きく見える。スタッフの音羽奥さんに挨拶して出る。○○屋で食事して、どんぐり舎でコーヒーを飲む。トークショーの余韻を語り合う。○○屋と書くのは、トークショーで出たところだから、…。どんぐり舎、何年か前のよしもとばななさんの日記にイケメンの店員と書いてあったが、久しぶりに入ったがなるほどと思う。イケメンの人が続いているんだろうなー。寒いなかを歩いて帰るが、心は何だか暖かい。