「本棚からつぶやきが聞こえる」

  スーパーを入って、直ぐ横にある花屋に小分けされたカラフルな色の花がいくつも並んでいる。いつもと違った感じだと思ったら、今日は《母の日》だった。《母の日》の日か、『元気ですか』と小声で言ってみる。久世光彦【むかし卓袱台があったころ】を読んでいたら、「本棚からつぶやきが聞こえる」に書架に本を並べて、それらの本を取り出し読む、その繰り返しをしていると本の声が聞こえ出してくると言うのだ。机に平置きしていても聞こえないらしい。本もそれなりのところに納まって利用されてこそ息吹始めるようだ。私の買った本はダンボールか、ビニルの中、息苦しく毎日を送っているのか。うーん。


 購入本
  《O・S》
   島木健作      【扇谷日記】文化評論社
   神谷長希子     【新源氏物語絵巻】シナリオ作家協会出版局
   田中千禾夫     【随想集 無駄と真実】講談社
   篠田一士      【現代詩髄脳】集英社
   篠田一士      【幸田露伴のために】岩波書店
   高見順       【詩集 死の淵より】講談社
   萬田務・伊藤眞一郎 【作品論 宮沢賢治】双文社出版
   木下順二      【古典を訳す】福音館書店
   榊山潤       【長崎の港】南北社
   池田健太郎     【チェーホフの生活】中央公論社
   紅野敏郎      【有島武郎或る女』を読む】青英舎
   森茉莉       【私の美の世界】新潮社
   三浦哲郎      【旅の手帖】文藝春秋
   梶木剛       【宿命の暗渠】芦澤出版
   庄司肇       【夜のスケッチ】南北社
   本多秋五      【第3版 転向文学論】未来社