結城信一


 

石榴抄 (1981年)

石榴抄 (1981年)

 雨が降っている。先週の土曜日が思い出せられる。高円寺の西部古書会館の古本博覧会(http://blog.livedoor.jp/furuhon_hakurankai/)に行く。雨のせいか、午後のせいか、お客さんが思ったりより少ない。オヨヨ書林の山崎さんに挨拶、NEGIさんにも挨拶する。いつもブログを見ている古書店が多数出店している。古書モダン・クラシック(http://www.mc-books.org/)しましまブックス(http://shimashima-books.ocnk.net/)ハーフノート・ブックス(http://www.halfnotetm.com/)など。他の棚、古書モダン・クラシックの写真関係なども良かったが、西荻の地元の音羽館の棚が一際よく感じる。そこから、荒川洋治【夜のある町で】などで出てくる結城信一の本があるので、【石榴抄】新潮社と深沢七郎【みち乃くの人形たち】中央公論社を買う。結城信一は、荒川洋治さんの本にたびたび出てくるので探していた本だ。3冊もあったが値段が手ごろのものを。どんな本か、興味深い。岡崎さんの古本ジョッキーもあるので明日も来たいのだが、会社出勤なので残念。電車の中で、三浦しをん【月魚】を読む。しをんさんは古本屋にバイトしていた人なので【月魚】の中の古本関係の内容はバッチリだ。解説のあさのあつこさんの褒めようがすごい、なるほどそんな見方をするのかと思う。しをんさんならではの男と男の話だが。神保町の古書会館の古書展へ。2日目の3時過ぎ、雨、ここもお客さんは少ない。一回りして、3冊買う。コミガレ、いつも一杯のお客さんだが、ここも10人ほど。1冊いいのがあったが、あと2冊が。ヒナタ屋で休憩していると、『街を絵はがきにする』で知り合ったSさんが来店、昨日も写真家・中里さんと一緒に来られたようだ。【月魚】を読み終えて、店を出る。家人bとの待ち合わせに時間があるので、秋葉原<ブ>に寄る。これはという本がないなー、でも何冊か買ってしまった。西荻に帰って、寒い雨の中並んでキッチン・キャロットで食事をして帰る。



 購入本
  《S・K》
   佐藤垢石     【魔味談】雄鶏社
   安田武      【昭和 東京 私史】新潮社
   結城信一     【石榴抄】新潮社
   深沢七郎     【みち乃くの人形たち】中央公論社


  《T・K》
   野上弥生子    【草分】小山書店
   北川透      【熱ある方位】思潮社
   佐藤佐太郎    【及辰園往来】求龍堂