読書は、何になるのか

 昨日、学習院大学での池澤夏樹さんの講演会(http://www.gakushuin.ac.jp/univ/let/eng/04news.html)を聴きに行きたかったが、18:00が18:30ならと思ったが所詮サラリーマンなのでしかたない。今日は、ポポタムの映画(http://www6.kiwi-us.com/~popotame/shop/archives/2008/07/post_8.html#more)に行こうと思っていたが朝食して寝てしまった。あーあー。午後3時前にお茶の水へ。駅を降りて、楽器街を歩いていく、涼しい風が流れていて、どうにか古書会館に辿り着く。お客さんは、古書展二日目とこの暑さでかなり少なめだ。今日の古書展はよく見かける古書店が多くて、大体手の内が分かる気がした。これはと思う本を選んで何冊か買う。会場でオヨヨ書林さんに挨拶。ヒナタ屋で休憩して読書する。メインのテーブルが賑やかで盛り上がっていた。今年読んだ本が110冊ほどでだんだんとペースが落ちている。330冊、240冊、今年は200冊くらいになってしまうのか。330冊のときは1日1冊で読んでいて、もう意地みたいだった。このところ、勝目梓【小説家】講談社石堂淑朗【偏屈老人の銀幕茫々】筑摩書房浅暮三文【広告放浪記】ポプラ社と三冊の自伝はそれぞれ楽しく読んだ。勝目梓【小説家】講談社は、芥川賞候補、直木賞候補にもなった勝目さん自伝、書くということとは、ブンガクとは何かを問いかけているが、ブンガクの入り口がガリ版刷りだったのが面白い。石堂淑朗【偏屈老人の銀幕茫々】筑摩書房は、〔PRちくま〕に連載されていたのだが私もこの、〔PRちくま〕を取っているがほとんど読んでいない。有田芳生さんの『酔醒浪録』(http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2008/06/post_534d.html#comments)で紹介されていたので興味が湧いてきて読んでみた。今村昌平浦山桐郎のエピソードがスゴイ、東大で同級生だった種村季弘も奇人?だったようだ。よき時代だったようだ。浅暮三文【広告放浪記】ポプラ社、営業の裏事情を読んでいる気がするが、喫茶店、映画館、はては山手線(関西だから何線)と一日をどう費やすかの話、実情は違うだろうが面白おかしく書いてある。会社は食うための仮のすがたで、本当に目指すものはどう探し求めていくのか、そんな話であるが作家になるまでの経過も書いて欲しかった。私も会社はあっても、やりたいことは何か別にと考えていたが、何も探しあてるものが無く過ぎてしまった。今日は、小山清【小さな町】を半分ほど読む。すらすらと読めると思っていたがなかなか進まない。仮名づかいもあるが回想なのでイメージを大事に読んでいくのでどうしても前に進まない。外は涼しくなったようなので帰ることにする。


小説家

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偏屈老人の銀幕茫々

偏屈老人の銀幕茫々

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広告放浪記

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購入本
  《T・K》
   藤枝静男    【田紳有楽】講談社
   倉田百三    【絶対的生活】先進社
   月村敏行    【詩と批評】芦澤出版
   大佛次郎    【橋】毎日新聞社
   奥野健男    【高見順】国文社
   眞船豊     【山参道】二見書房




  《Og》
   山藤章二    【ブラックアングル25年全体重】朝日新聞社
   勝本清一郎他  【近代日本総合年表】岩波書店
   奥野健男    【現代文学の基軸】徳間書店
   久野昭     【反体制の論理】何窓社
   佐々木基一   【リアリズムの探求】未来社
   服部達     【われらにとって美は存在するか】審美社