【ミーナの行進】

 小川洋子【ミーナの行進】中央公論新社をとうとう読むことができた。<ブ>で安いコーナーで見なかったから、意地になってそこまでくるのを待っていたのだ。手に取ってみると、割とキレイな本なので奥付を見ると10刷になっている。この本を読んでも手離す人がすくなっかたのではと推測するが、…。私は読書のSNSに入っているが、そこには本を読むという病気みたいな人たちが大勢います。当然、本を買ったら大変なので、2、3か所の図書館を利用したりしている。話題の本を借りるとすると、ほんのちょっとの違いで200番、300番待ちになってしまうのだ。ブログで書評とか、読書日記を書いている人がほとんどで新刊の本を競うように読んでいる。こういう人は本を買わないかというとそうでもないのだ。単行本を読んで、気に入ってしまうと買ったり、あるいは文庫本が出たときに買ったり、勿論どうしても読みたくなったら買っているようだ。

ミーナの行進

ミーナの行進




 【ミーナの行進】は、小川さんの美しい文章の大人の絵本でしょうか、芦屋という高級住宅街を舞台に、そこに住む一家の話です。そこで1年間暮らすことことになった朋子の回想する話です。お手伝いさん、庭師もいますが、喘息持ちのミーナの送り迎えようにコビトカバもいます。そこで、重要なところでマッチ、マッチ箱が出てきます。本のあちこちにカラーの挿画が一杯出てきますが、そこにもマッチ箱が何種類も出てきて楽しませてくれます。小川さんの本は好みで読んでいますが、ちょっと不思議な話ですが、どんどんと読ませてくれるものが多いような気がします。