一箱古本市は、谷根千にぴったりだ。
昨日の疲れか、朝ゆったりして、千駄木へ。11時過ぎに古書ほうろう、花歩、コシズカハム、アートスペース・ゲント、貸はらっぱ音地、Gallery Jin+Classico、往来堂書店、オヨヨ書林の順で廻る。途中、月の湯古本市の模様が《週刊新潮》に掲載されたコピーを渡すため、待ち合わせの喫茶店にぐるぐる廻りながらようやく辿り着くが肝心な人が総武線が事故で動いていないということで1時間以上かかるということで、もう一人の人に渡してもらうようにお願いする。今日は5月3日に出展するので、その参考にしたいので全体の配置を見て、出きるだけ買わないつもりが、つい買ってしまう。雨も降らず、気温も歩くのに丁度いいくらいだ。往来堂書店に来たら、通りが根津神社のつつじ祭りのパレードをやっていて、道を歩けないくらいすごい人出だ。オヨヨ書林に行くときも人だかりが、やっとの思いで覗いたら立川談志師匠が座ってしゃべっていたが、顔だけしか見えなかった。買った本の話。《くるり屋》さんで写真集を買う。昨日まで写真のことでいろいろしていたので見たら買いたくなってしまう。穂村弘さんの本、この本も持っていないので。《書評王の島》から、豊崎さんのサイン入りの本と、ともう一冊。《四谷書房》さんから2冊。いつ見てもいい品ぞろえだ。店番が奥さんだったので挨拶したかった四谷書房さんには会えなかった。《やまがら文庫》さんから、閉店時間間際に大幅に値引きされた本を何冊買う。それと、途中藍染通りの露天販売されていた50円の本も。
喫茶店を出たら、こちらに歩いてくる阿部ちゃん・豆子さんに会ったので挨拶したら『どこにいくんですか』と聞かれ、地図を見ながら『ここに行きますが』と答えたら『私もそこに行くんだ』、と逆もどりして話しながら向かう。Gallery Jin+Classicoに着くと、旅猫さんのところにあるけん玉を、かちゃかちゃとうまい。阿部ちゃん・豆子さんはいつ会っても愉快な人だ。今日はいろんな人にあった。打ち上げで退屈男さん、たけうま書房さんなど顔は知っていても挨拶していなかったが、ようやく話が出来た。打ち上げでは隣りの席のドンベーブックスさんとは神楽坂の話で盛り上がった。5月3日は《オヨヨ書林》がすごいのではで一致したが、どうなのか。5月3日の出店のために見て廻ったが、本選びどうしょうか、かえって頭が混乱してしまった。このイベントも本を通して、本関係者の繋がりだけでなく、すこしでも多くの一般の人たちを取り込んでいくことが大事なような気がする。南陀楼さんをはじめスタッフの方は大変だろう、またこれからがいろいろな行事もあり、残り頑張って下さいというほか感謝の言葉がない。
購入本
《くるり屋》
稲越功一 【百一人の肖像】求龍堂
穂村弘・安西水丸 【いじわるな天使から聞いた不思議な話】大和書房
《書評王の島》
大森望・豊崎由美 【文学賞メッタ斬り!】ちくま文庫
庄野潤三 【絵合せ】講談社文芸文庫
《四谷書房》
小島政二郎 【食いしん坊1】朝日文庫
金子光晴 【絶望の精神史】講談社文芸文庫
《やまがら文庫》
アンリ・アジェル 岡田真吉訳【映画の美学】白水社
富士正晴 【一休】筑摩書房
佐藤忠男 【青春映画の系譜】秋田書店
岡田兆功 【岡田兆功詩集】審美文庫