外市に 古本似あう 文化の日

 購入本
  《ST》
   山田風太郎      【コレデオシマイ。】角川春樹事務所
   三浦しをん      【きみはポラリス】新潮社
   野坂昭如       【マリリン・モンロー・ノー・リターン】文藝春秋 
   野坂昭如       【執念夫婦添い節】講談社
   谷沢永一       【雑書放蕩記】新潮社
   森山大道       【犬の記憶】河出文庫
   荒川洋治       【ボクのマンスリー・ショック】新潮文庫



  《O・S》
   小林信彦       【笑学百科】新潮社
   河盛好蔵       【巴里好日】文化出版局
   金井美恵子      【兎】筑摩書房
   大江健三郎      【キルプの軍団】岩波書店
   糸井重里       【85点の言葉】文藝春秋
   かのう書房編     【安岡章太郎の世界】かのう書房
   三木卓        【ほろびた国の旅】盛光社
   色川武大       【街は気まぐれヘソまがり】徳間書店
   川崎洋        【サイパンと呼ばれた男】新潮社
   阿川弘之       【志賀直哉 上】岩波書店
   阿川弘之       【志賀直哉 下】岩波書店




 池袋で降りて、古書往来座外市に行く。朝方、雲っていたが池袋から歩いて向かうころには晴れていた。古書往来座に着いたときは、人だかりがしていた。大棚から順番に見ていく。買いたいものが多いがガマンして7冊だけ買う。旅猫さんに写真のことを言うと、お礼の言葉をもらう。『古本屋さんですか』、と聞かれてしまう。『いや、ただのサラリーマンですよ』、と答える。旅猫さんが、このブログを見られたようです。古書往来座の店内も見て廻る。一杯、いろいろといい本がある。携帯を見たら、15時20分を過ぎているので、慌てて外に出て走って、イルムス館に向かう。研ぎ猫さんに挨拶するのを忘れてしまった。南陀楼さんがゲストとして出席される、豊崎由美さんの書評講座を見学させて頂く。9Fのホール前に25分ころ着いたが、誰もいない、いや一人女性の方も待たれている。後で同じ南陀楼さんの知り合いだと分かる。30分過ぎに、豊崎さんと一緒に来られたのでほっとする。講座の内容は、与えられた本を読んで、名前を伏せて、各々が書いた書評を批評するやり方だった。先生と生徒も点数を付けている。点数の高い人の書評から、豊崎さん、南陀楼さん、生徒さんが次々と批評する。良い点数を付けた人と逆に点数を入れてない人が批評していく。慣れているせいか、皆はっきりとした批評だ。今回の書評した本は、ビジネス本のようだった。講座に出席された生徒さんは、男6人、女13人、年輩の方もおられたが意外と若い女性が多い。講座も和気藹々の中にも真剣さがあった。豊崎由美さんは、生徒さんにやっぱり社長?と呼ばれていた。

 ・切口を見つける。
 ・つっこみをしたり、ひにくにもなる。
 ・つかみが大切。
 ・視点の重要性。
 ・誰から誰に伝える。
 ・文章での比喩の仕方に気を付ける。
 ・すっきりと書く。
   (断片的なメモから)


 あっという間に、終り時間の17時になっていた。今度の課題の本が面白そうだった。今回は、聞いているだけだったので内容がいまいち分かりずらかった。会話に出ていた、ミズオ書評というのが気になった。南陀楼さんにお礼の挨拶をして帰る。帰りの車中で講座を受けている人たちはどんな人たちなんだろうか、と考えたりもした。時間があるので、荻窪で降りてささまへ寄って帰る。



豊粼由美の書評の愉悦
ブックレビュー読み書き講座



選抜課題あり
辛口書評で知られる書評家豊粼由美が満を持して書評の愉悦を語ります。書評の王道とは何か?ブックレビュアーとしての基本的な心構えから一流の読み手へと熟練を積んでいくノウハウの一端まで大胆に披露。まず課題をご提出ください。
【曜日・時間帯】 土  (第2)  15:30〜17:00 
【開講日・回数・受講料】 10月13日〜 6ヵ月6回 25,200円


【講 師】 ライター 書評家

 
豊粼由美
1961年愛知県生まれ。東洋大学卒業後、編集プロダクション勤務を経てフリーに。書評、劇評、競馬予想など幅広く手がける。共著書に『文学賞メッタ斬り!』(パルコ出版)
ほかに「GINZA」「本の雑誌」「Hanako」など連載多数。「ダ・ヴィンチ」では岡野宏文氏と対談形式のベストセラー解剖「百年の誤読」を連載中。