久世番子さん

 購入本
  《O・S》 
   野上彌生子      【森】新潮社
   鮎川信夫       【私のなかのアメリカ】大和書房
   坂上弘        【野菜売りの声】河出書房新社
   福永武彦       【草の花】新潮社
   ヴァージニア・ウルフ 大沢実訳【若き詩人への手紙】南雲堂
   加藤周一       【真面目な冗談】平凡社
   川本三郎       【都市の感受性】筑摩書房
   松本清張       【信玄戦旗】角川書店
   黒井千次       【家族展覧会】集英社




 帰り、荻窪で降りて、ささまへ、そして荻窪<ブ>に寄って歩いて帰る。福永武彦【草の花】新潮社、昭和29年でなく昭和47年決定版で装丁が岡鹿之助で花の絵がきれいだ。松本清張【信玄戦旗】角川書店、中身の一部が2色刷りというのが珍しい。
 先日の一箱古本市に出店されていた漫画家の久世番子さんからサインを書いて頂いた。ちょうど青秋部のI、Nさんがサインをもらっていたので、ちゃかりお願いしてサインしてもらいました。Nさんに『今日で一番の笑顔ですね』と言われてしまった。久世さんは、本屋でのアルバイトの経験からの書店の内情を描いた漫画・『暴れん坊本屋さん』が有名だという。ネットで見ていたら、芥川賞を取った中村文則さんと高校生時代、同級生であり、今も親交があると載っていた。中村文則さんの本は好きで5冊読んでいるが、どれも純文学性のものだ。失った恋人の指をホルマリン液に浸した瓶を持ち歩く主人公を描いた【遮光】は、苦悩する感情を出している作品などいいものだ。