打海 文三
購入本
《Sya》
樋口一葉 【たけくらべ】旺文社文庫
中河与一 【天の夕顔・失楽の庭】旺文社文庫
川端康成 【伊豆の踊子・花のワルツ】旺文社文庫
会社の後輩のお父さんが亡くなったので、お通夜に行く。西武新宿線の田無駅から歩いて、直ぐのところにある田無山総持寺、こんな立派なお寺があるとは知らなかった。山門には、仁王様、多聞天と広目天があり、本堂といい、伽藍がいいお寺だ。関東三十六不動霊場の第十番札所に数えられ、新東京百景にも選ばれていると言う。65歳、今では早すぎるような気がする。
今日は、黒川紀章も亡くなっている、建築をやっているものとして言いたいことがあるが、また今度にする。それより、作家・打海文三さんが亡くなった。【一九七二年のレイニー・ラウ】という本しか読んでいないが、この作品は専門のミステリーでなく、恋愛小説であったがちょっと変わった視点から描いていて良い作品だ。59歳か、なんとも言いがたいが若いなー。
田無から電車に乗って、上石神井で降りて、西荻窪目指して歩いて帰る。意外とすんなり青梅街道に出てしまう。井草八幡宮に来たら、すぐそこだ。今日、古本は買うまいと思っていたが上石神井駅降りたら、古本の赤い文字があるので店頭の平置きを覗いてしまう。旺文社文庫の函付き100−が3冊あるので、つい買ってしまった。
ひとりの人の死は悲しい。
しかし、残された私が
そのことから何も学ばず、
何ひとつ新しく生み出せないとすれば、
それは、もっと悲しい。
(パンフレットより)