9月中旬、暑し

 購入本
  《昼本市》
   日垣隆     【エースを出せ!脱「言論の不自由」宣言】文藝春秋
   紀田順一郎   【鹿の幻影】東京創元社
   嵐山光三郎   【古本買い、十八番勝負】集英社新書
   川本三郎    【忘れられた女神たち】ちくま文庫
   鹿島茂井上章一【ぼくたち、Hを勉強しています】朝日文庫
   池内紀     【作家の生きかた】集英社文庫
   野坂昭如    【にっぽん春歌紀行】ちくま文庫
   中山信如    【古本屋おやじ】ちくま文庫
   中島敦     【斗南先生】講談社文芸文庫


  《ささま》
   飯沢匡     【権力と笑のはざ間で】青土社
   山本夏彦    【愚図の大いそがし】文藝春秋
   小林信彦    【唐獅子源氏物語】新潮社
   小林信彦    【裏表忠臣蔵】新潮社
   ライナー・マリア・リルケ 片山敏彦訳【果樹園】人文書院
   

 ちょっと遠出のするため11時過ぎに昼古本市へ。西荻窪の駅を北口から南口に出て、直ぐの場所・昼古本市へ。まだ、本が並んでいないところもあった。お客さんがまだ少ないので全部のところをゆっくり見れた。単行本2冊、新書1冊、文庫本6冊買う。ちくま文庫講談社文芸文庫など安くは買えないので満足。
 車中、車谷長吉【雲雀の巣を捜した日】講談社を読む。作家としての意気込みが違う、必死さが違うようだ。「私の思想」にこんなことが書いてあった。
 私の根本の思想は、人間としてこの世に生れて来たことが、それだけですでに重い罪である、という考えです。
 この世に人間以上に悪いやつはいません。だから私は自分のことも罪人だと考えています、環境破壊、地球温暖化、やがて来る資源涸渇、すべて人間の営みの結果です。ところが世の九割九分の人は、自分のことを罪人だとは思うていません。人間は萬物の霊長である、と思うています。のみならず、自分のことを何呆だと思うている人は少ない。自分のことを偉いと思いたい人間ばかりが、うようよしています。それがこの世のです。実にこの世とは不気味なところです。
    (本文より)
 帰り、嵐山光三郎【古本買い、十八番勝負】集英社新書を読んでいたら、荻窪編でささま書店が載っていたので、急遽、荻窪で降りてささま書店へ、10分くらい見て帰る。