一箱古本市

  10月12日(日)

  朝、キャリーカーを引いて家を出る。西荻窪の駅まで、春から2回目なのでキャリーカーの扱い方も様になってきたがやはり神経を使う。四谷から南北線本駒込まで、南北線はいいなー、お客さんが乗っていなくて気を使わなくてすむ。昨日、現地を下見したかいあってすんなりと会場の光源寺に着く。まだ、設営が始まったばかり、ちょっとだけ台の運搬など手伝う。どうにか格好がついて、10時の店主点呼があり、そして場所決め、自由とのことで近くのところへ。自分も関係している『やっぱり、本を読む人々。』もサイドの好位置を確保する。昨日、預けていたコインロッカーまで文庫本を取りに行く。これがキツカッタ、白山を上り下りする。戻って、本の配置を、私の台には、横が塩山御代、その横にトカゲ書林さんと豪華なメンバーです。11時開店になり、お客さんが今日はプロみたいな人たちは少なかったようだ。隣の塩山御代の箱は何人もの人が覗いて何冊も買っていく、そのついでにこちらの箱も覗いてくれる感じだ。今日は家人bも手伝ってくれないのでひとりで応対、声を掛けるタイミングが難しい。ぼちぼちと売れていき、本の配置を考える。今日、持っていったなかで、つい最近亡くなった緒形拳の本を飾り置いておくと、覗いた人が誰もが手に取って眺めていく。ワザとではないが値段を入れていなかったのだ。最期は、この本をずっと眺めていた人に買ったもらった。『200円です』と言ったら、そんなに安くていいんですか、と言われてしまった。春に初めて出したときも思ったのだが、どんな本を出すと買ってくれるのかがよくわからない。お客さんの層が。半分以上が一箱古本市を知っている人たちのような気がする。塩山御代から寿司をもらったので、店番を頼んで休憩所でヒナタ屋さんでお茶をもらって食べていると書肆紅屋さんが、久しぶりにちょっと話できて嬉しい、いろいろ話が聞けて。地元、西荻のノンちゃんも訪ねて来てくれて、本まで買ってくれて嬉しかった。Yさん夫妻も来て頂いて、身体の心配までしてもらったりしてすみませんでした。隣の『やっぱり、本を読む人々。』は、賑やかだった。初めて会う人たちだが、本のことになると自然に皆ほころんだ笑顔だった。このブースも結構盛り上がり売れていた。出ている本のことを知りすぎるくらいなので買う人にも十分伝わっていた。今回、こちどり姉妹さんにもお世話になった。そしてBさんとも立ち話できた。そう言えば、昨日、月の湯で顔を合わすことなかった旅猫・金子さんとも話が出来てよかった。そうこうしている内に、5時になり、本を箱に詰める、一箱に納まってよかった。打ち上げでは、『やっぱり、本を読む人々。』の人たちと盛り上がり、そしていつものメンバー・たけうま書房さん、ドンベーブックスさん、Yさんと話す。そうだ、Sさんに声を掛けてもらったが話しできなかったのが残念。帰り、吉祥寺から出した人と一緒に帰る。途中まで、本を買ってくれた店主さんたちと、駒込まで歩いて帰るとのこと、そうだ駒込に自分も5年くらい住んでいて懐かしくなってしまう。青秋部・Iさん、Nさん、助っ人の人たち、ナンダロウさんはじめ関係者の皆さんご苦労さんでした、そしてありがとうございました。

 忘れていたドンベーブックスの相方さん、お土産ありがとうございました。帰って、家人bと食べました、美味しかったです。
 (モンガの西荻日記より)