東京国際ブックフェアに
暑い、それにしても暑い、そんな中新宿からりんかい線に乗ってビッグサイトで行われている〔東京国際ブックフェア〕に行く。駅を降りてコンコースの屋根の下を歩く。風がなく蒸し暑い、汗が吹き出る。手続きを済ませて中へ入ると学研、講談社と児童を対象したブース、それから上部に移動すると児童書フェアになっているので会場全体が児童書を主体にしたブックフェアなように思えてくる。お客さんも昨年より少ない気がする。昨年は通路を歩けないくらいだったように思う。まず、みすず書房のブースへ。野呂邦暢【愛についてのデッサン】を買いにきたのだがなかった、一応係りの人も探してくれたが。みすず書房から、小沼丹【小さな手袋/珈琲挽き】みすず書房、小山清【小さな町】みすず書房、田中真澄【小津安二郎「東京物語」ほか】みすず書房の3冊を買う。2割引きでも読みたい本を選んだ。庄野潤三さんのエッセイ本を何冊か読んでいると、小沼丹、河上徹太郎、井伏鱒二、阪田寛夫などが頻繁に出てくる。河上徹太郎、井伏鱒二、阪田寛夫は、古本屋でも何冊も見かけるが、小沼丹はさほどというかほとんど見かけない。小山清【小さな町】みすず書房は、解説を堀江敏幸さんが書いているので。会場を大体廻った、洋書のバーゲンコーナーが賑わっていて、カゴに一杯入れている人が多いが安いのだろうか、そしてそんなに買ってどうするんだろうか。昨年みたいな有名な作家のトークショーがないので、トークの会場も昨年ほど盛り上がっていない。あるブースでは、Aさんのサインがあるというのに並んでいない、サクラでもいいから万一の場合に備えて演出できなかったのか。作家と出版社の力関係が分からないが。大出版社が500円セール(定価800円?)で今回限りと連呼して購買意欲を掻き立てていたが、なんか在庫処分のような本のような気がして、ちょっと嫌になる。早めに会場を出る。疲れたので新宿まで行く電車を待って座って帰る。これからの出版業界はどうなっていくのか、その答えは今日のブックフェアで見つけることは出来なかった。そう言えば新潮社のブースを見なかったが、どうしたんだろうか。
- 作者: 小沼丹,庄野潤三
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2002/02/22
- メディア: 単行本
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購入本
《O・S》
村野四郎 【體操詩集】アオイ書房(復刻)
濱口雄幸 【随感録】三省堂
森有正 【経験と思想】岩波書店
庄野潤三 【浮き燈臺】新潮社
《T・B》
小沼丹 【小さな手袋/珈琲挽き】みすず書房
小山清 【小さな町】みすず書房
田中真澄 【小津安二郎「東京物語」ほか】みすず書房
横尾忠則 【Y字路】東方出版
《Og》
矢野梅村 【南画初歩】創元社