外は雨、コズミックソウルにて

 午前中、『ハロー西荻』のウォーキングラリーに。こんな行事に異常なファイトを燃やす家人bと歩く。西荻窪駅を中心に東西南北で15箇所を廻り、スタンプを押してもらう。子供のグループ、家族のグループ、老人のグループが道々に溢れていた。しかし、若い人たちは、ほとんど見かけなかった。15箇所を歩いて廻ると結構な運動である。抽選券を引いたら、家人bがエコバッグで、私が1000円の買物券、家人bは現金掴みとりができなくてがっくりしていた。現金掴みとりを家族連れのお父さんがトライしていて、封筒の1/4くらい掴んでいたが、いくらくらいになったのだろうか。100円玉も見えるが10円玉がほとんどのようだ。いつも、駅の北口方向しか利用しないので、南口方面はたまーに来るだけなので、こういう時歩いてみると、ゆったりした立派な家が多い。駅の近くに古本屋も発見して、ラリーが終わって家人bと別れて行ってみる。店頭、均一から3冊買う。高円寺の西部古書会館の古書展、神田の東京古書会館の古書展を見て、神保町を歩いて、ヒナタ屋でお茶休憩。外は雨になって、一瞬迷ったが北千住のコズミックソウルに行く。御茶ノ水から千代田線で一本で割りと近い、北千住、降りたのは、2、3回目くらい。駅に出て、客引き?に話掛けられるが、短い単語が聞き取れない。飲食街を抜けて辿り着く。今日は案外とすんなり着いた。YOさん夫妻が目を丸くして迎えてもらえた。末森さんギター演奏、YOさんのソフトな歌声、17歳の作というから、ずーっと続けられていたら…。よしだよしこさんの登場。メッセージがゆったりとしてひしひしと歌声となって胸に入ってくる。帰り、千代田線に乗って、歌声の余韻を浸りながら文庫本を取り出して読むと。
 胸に夜の気配がしのびより、それはオヤカタがひくギターのような旋律となってぼくの内臓を蹴りあげてきた。(クマちゃんは土間の上でトランペットを吹きつづけている)
 稲光が、ぼくが手にした握り飯の上に降りかかり、雨はいっそう激しくなった。
     嵐山光三郎【桃仙人 小説深沢七郎ちくま文庫






 購入本
  《N・S》
   吉村康      【冬の歌碑 松倉米吉の生涯】恒文社
   深沢七郎     【笛吹川中央公論社
   富岡多恵子    【富岡多恵子詩集】思潮社

  《S・K》
   長谷川伸     【自伝随筆 新コ半代記】宝文館