出版界は熱いのか?

 昨日のこと、帰り、新宿のヨドバシカメラに寄る。ネットで調べてきたのは置いていなかった。シンプルなものは買う。何かは、秘密。そこから、阿佐ヶ谷の阿佐ヶ谷ロフトAへ。ここのアーケード街は何回も来ているが、こんなところがあるとは知らなかった。7時開演と思っていて、焦ってきたが会場に入ったら、客席には数人しかいない。7時半の開演だった。100人くらいのお客さん、私みたいな背広組は数人、出版関係者(大くくり)の人たちが8割くらい。ちょっと場ちがいのところへきた感じもする。会場は飲み、食べてトークを聞くスタイル。テーブールの丸イスに座ったがこれがいけなかった。7時半に始まって、11時半ころ終わった。長い時間でも聞いているときは、苦痛でなかったが、終わって立ち上がったらちょっぴりぐったりした。前に座った男性が遅れてきて、メモを取ったり、写真を撮ったり、ビールを飲んだり、食事をしたり、一時もイスに座っていない、一番に質問したりで、編集者?関係とはこんな人たちが多いのだろうか。落ち着いていないので気になってしょうがなかった。トーク内容はトーク参加者の雑誌履歴書を見て、あれこれとトークすることもあった。仲俣さんが若いころ、本はほとんど読んでいなくて、今頃本を読み出したことを言っていた。若いころは雑誌ばかり読んでいたという。エーと思ったがよく考えると私も会社に入って本を読み始めたんだ。やっぱりその前は雑誌か。大手出版社と50、60人くらいの出版社との違いが、これは一般会社でも同じで、ハンコのセカイなんだ。大手出版社も以前は違ったのか。渡邊さんのグーグルの地図も面白かった。『路字』の配置場所が《百年》《音羽館》がスクリーンに写ったときは、ちょっとだけ感激した。会社で、グーグルの立体的になること聞いたら誰だってできますよ、と言われ、そうなんだ見ていなかっただけか。これからの出版界を心配している人がいて、これから出版界を目指そうとしている人がいる。まとまりがないがそんなところか。大竹さんを見れてよかった。仲俣さんの司会ぶりが、幻想評論家の東雅夫さんともダブって見えるような気もした。4時間か、南陀楼さんご苦労さんでした。
 (モンガの西荻日記より)


仲俣暁生さんの雑誌履歴書
http://d.hatena.ne.jp/solar/11111100



購入本
  《N・O》
   赤瀬川原平      【全日本貧乏物語】福武文庫
   出久根達郎      【古書法楽】中公文庫
   出久根達郎      【猫の縁談】中公文庫
   宇野宗佑       【庄屋平兵衛獄門記】青蛙房
   伊藤整        【ヨーロッパの旅とアメリカの生活】新潮社


  《Og》
   田村隆一 訳     【我が秘密の生涯】河出文庫
   田口ランディ     【オクターヴちくま文庫



  《O・S》
   柳亮         【印象派の五大画家】藝術社
   三宅周太郎      【続演劇巡礼】中央公論社
   織田作之助      【織田作之助全集1】
   河上徹太郎      【西欧暮色 文学手帖】河出書房新社
   中村直勝       【南都北嶺】星野書店
   桑原武夫       【アラン 諸芸術の体系】岩波書店
   源氏鶏太       【大願成就】角川書店
   小島信夫       【抱擁家族講談社
   室生犀星       【はるあはれ】中央公論社
   山本周五郎      【完本 山本周五郎全エッセイ】中央大学出版部
   高見順        【激流】岩波書店
   大川博        【この一番】東京書房
   茨木のり子      【寸志】花神