助っ人の会へ

 午後から、不忍ブックストリート一箱古本市の助っ人の会へ行く。行きの電車の中で次のような会話を聞く。中野で乗った、二人連れの年配のオバサンが電車から見える桜を眺めながら、『あれー、ここにも桜があったんだ』『あの頃は、子育てや恋で忙しいので桜の花も見る暇もなかったから』『あーあー、30年か』。帰り、偶然中野で降りたので、ちょっとしげしげと桜を見てしまった。助っ人の会では、チラシの折込を作る仕事。もくもく二つ折りにする。人数が増えて、5時前にようやく終わる。そのチラシとMAPを持って、Yさんと中央線の店を廻る。中野の《タコシェ》へ、《まんだらけ》へは、何年前かに来たことがあるが、ヒャーすごいところだ。若い人たちがウジャウジャいる。気持ちわるいくらいだ。荻窪の《ひなぎく》へ、『加藤千晶さんのライブやるんだ』と言って市川さんに笑顔で受け取ってもらう。2つ席が空いていたので、お茶休憩しようと思ったら、予約が入っていて待ちになるので古本棚を見て出る。西荻窪の《音羽》へ、『河上さんに頼まれまして』?と言って、チラシとMAPを奥さんに渡す。昨日は、《月の湯古本市》のことを話していて、岡崎さんのトークを銭湯に入って聞いたのーと真顔で言われたことを思いだした。別にそれもありか。駅に戻ってYさんと別れ、歩いて帰る。そう言えば助っ人の会の後で「空想書店書肆紅屋」さんに挨拶して話していたら、ルーツが西荻窪というのでびっくりした。




 購入本
  《N・O》
   中上健次       【枯木灘河出文庫
   滝田ゆう       【昭和夢草紙】新潮文庫
   首藤基澄       【福永武彦の世界】審美文庫



  《O・S》
   リヒヤルド・ムウテル著木下杢太郎訳 【十九世紀佛國絵畫史】甲鳥書林
   トルストイ著 八住利雄訳   【愛の書】成光館書店
   カール・ノルデンファルク著 式場隆三郎訳【ヴァン・ゴッホの世界】白揚社
   恒文社編         【現代東欧文学全集13】恒文社
   柳宗玄          【西洋の誕生】新潮社
   土方興志         【なすの夜ばなし】河童書房