石田千 トークイベント

  神保町、ヒナタ屋で催された、『山のぼりおり』発売記念 《石田 千トークイベント》に行ってきた。田村治芳彷書月刊編集長)とのトークショーだ。お客さんは女性が多いのかと思ったが若干男性客の方が多かった。石田さんの本は、『月と菓子パン』の1冊しか読んでいない。何か、ぽっちゃりした印象の人かと勝手に想像していたが、凛々しい感じの女性だった。田村さんが、この『山のぼりおり』を電車の中で読もうと思って読むがなかなか進まない。家で声を出して読むとすんなり読める。音読することで、石田さんの醸し出す言葉が生きてくる、とおしゃった。なるほど、と思う、『月と菓子パン』を読んだときに私も感じた。私がもうひとつ思うのは、ひらがなが多いので黙読だと、その状況が生きてこないのでないかと思った。この本がどうしてできたのかなど、本に出てくるところ、出ていないところなど楽しい話ばかりだった。『山に登ると素直なこころになる』と言われたのが印象に残った。会が終わって打上げにも参加してきたが、石田さんとはしゃべれなかったが、楽しい時間だった。石田さんのサイン、それとこの本の写真を撮られた坂本さんのサインを頂いた。坂本さんは、クラフト・エヴィング商會の本で有名な方である。
(本を読む人々。より)


購入本
  《Og》
   出久根達郎       【倫敦赤毛布見物】文藝春秋
   岡松和夫        【少年飛行兵の絵】講談社
   阿部昭         【千年】講談社
   阿佐田哲也       【麻雀小説自選集】文春文庫
   八代静一        【良寛異聞】河出文庫


  《K・G》
   紀田順一郎       【『大漢和辞典』を読む】大修館書店
   耕治人         【一條の光】皆美社
   井上光晴        【胸の小槌にしたがえ】中央公論社


  《S・K》
   宗左近         【錨と表徴】審美社
   眞船豊         【孤独の徒歩】新制社


  《O・S》
   飯沢匡         【反骨の絵師 歌川国芳筑摩書房
   三島由紀夫       【三島由紀夫選集 3】新潮社
   立野信之        【日本占領】講談社
   寺田透         【詩的なるもの】現代思潮社
   渋沢孝輔        【詩集 越冬賦】思潮社