名前に

 作家でいくつもの名前を使っている人が少なくない。色川武大阿佐田哲也、井上志摩夫は、同一人物であり、色川武大では純文学小説を、阿佐田哲也ではギャンブル小説を、井上志摩夫では時代小説、もうひとつ雀風子を麻雀関係での筆名を使いわけしていたようだ。尾辻克彦さんも赤瀬川原平と二つの筆名がある。本名は、赤瀬川克彦というらしい。古本を買っていると名前を覚えるのが大変であり、楽しいことだ。2,3日前買った本も井伏鱒二【川釣り】を読んだのだが、そこに解説しているのが飯田龍太という人だった。それが縁で飯田龍太【現代俳句の面白さ】新潮選書を買ったのだ。知らなければ見向きもしなかっただろ。今日は、2時過ぎに高円寺の西部古書会館の古書展へ。2日目なのでゆったりして見れた。珍しく文庫の棚がいつもより多く出ていた。ささまでは、何も買えず。買えなかったのは何回目か。その反動か、音羽で一杯買ってしまう。



 購入本
  《S・K》
   尾辻克彦      【カメラが欲しい】新潮文庫
   色川武大      【色川武大阿佐田哲也エッセイズ2】ちくま文庫


  《N・O》
   野坂昭如      【行き暮れて雪】中央公論社
   野坂昭如      【漂白の思想】中央公論社
   野坂昭如      【敵陣深く】朝日新聞社
   野坂昭如      【日日の疾走】朝日新聞社
   野坂昭如      【ぼくの余罪】筑摩書房
   野坂昭如      【かさぶた喰いの思想】中央公論社
   野坂昭如      【おたがいの思想】中央公論社
   野坂昭如      【修羅の思想】中央公論社
   堀田善衛      【本屋のみつくろい】筑摩書房
   山口瞳       【小説・吉野秀雄先生】文藝春秋