三月になれば…

 今日から3月だ。外に出たら気候が良いが、午後三時過ぎから急激に寒くなる予報なので今まで通り厚着して出掛ける。新宿で乗り換え、池袋へ。往来座での外市に。こんな時間に来たのは初めてだが、お客さんがまだ多い。古書現世店番日記、晩鮭亭日常、ふぉっくす舎のNEGIのページのブログに事前に出品分が書いてあるので、つい早く来てしまう。もう開店から1時間が過ぎているが。棚には買いたい本が並んでいる。1冊とれば、どんどん手に取ってしまっている。購入本には書いていないが、文庫本を何冊も買ってしまった。洲之内徹【気まぐれ美術館】、安藤鶴夫三木助歳時記】、青木正美【古本屋四十年】、金子光晴【西ひがし】、梶井基次郎檸檬ある心の風景】などなど。岡崎さんに『一杯買ってますね』と言われてしまった。古本好きな人には魅力ある本ばかりだが、通りすがりの人にはどうなんだろうか、なんて考えたりもする。そこから神保町に行って、東京古書会館の古書展へ。今日は2日目の4時過ぎにしてはお客さんが多い。じっくり観ないうちに、あと閉店まで30分だという声。何冊か安価なものを買う。ヒナタ屋でコーヒー休憩して帰る。





 購入本
  《St》
   稲垣足穂      【ミシンと蝙蝠傘】中央公論社
   飯島耕一      【漱石の<明>、漱石の<暗>】みすず書房
   獅子文六      【太平滑稽譚】創元社


  《T・K》
   小島政二郎     【明治天皇人物往来社
   久保田正文     【芥川龍之介その後】現文社
   小門勝二      【永井荷風の生涯】冬樹社
   嘉冶隆一      【人物万華鏡】朝日新聞社



  《K・G》
   黒井千次      【五月巡歴】河出書房新社
   粟津則雄      【影の女】福武書店
   外村繁       【筏】三笠書房



  《O・S》
   柳田國男      【月曜通信】修道社
   地産出版編     【私の書斎】地産出版
   村山蜜       【セーヌの岸辺から】興英社
   武智光春      【天狗の申し子】造形社
   神子侃       【宮本武蔵五輪書】経営思想研究会
   梅原猛       【神々の流竄】集英社
   水上勉       【寺泊】筑摩書房
   井伏鱒二      【井伏鱒二自選全集 第六巻】新潮社