10月も終り

 購入本
  《O・S》
   中谷宇吉郎      【寒い国】岩波書店
   中谷宇吉郎      【秋窓記】青磁
   正津勉        【エヴァ思潮社
   辻邦生        【春の戴冠 上】新潮社
   辻邦生        【春の戴冠 下】新潮社
   石川淳        【狂風記 上】集英社
   石川淳        【狂風記 下】集英社
   小久保実       【中村真一郎論】審美社
   森有正        【パリだより】筑摩書房
   森有正        【木々は光を浴びて】筑摩書房
   高岡辰子       【照葉始末書】萬里閣書房
   森田たま       【随筆ゆく道】共立書房
   鶴見俊輔       【不定形の思想】文藝春秋
   長岡半太郎      【随筆】改造社

   



 今日で10月も終わりである。今月も沢山古本を買った。それを持ち帰り手に取って見て、感慨に耽るときが今の一番の愉しみかもしれない。長岡半太郎【随筆】改造社の中身・奥付を見ると、昭和11年の発行となっていて、住所が東京市芝區となっている。東京都というのは、何時なったのか、昭和11年は、まだ東京市だ。長岡半太郎を調べてみると土星型原子モデルを提唱したことで知られる日本の物理学者であり、教え子に寺田寅彦がいた、となっている。1冊の本から、いろいろなことを教えられることが多い。高岡辰子【照葉始末書】萬里閣書房、昭和4年の発行で、「白粉地獄 女優生活の哀楽」という章があるので、高岡辰子は女優さんっだったのか。「目白日記」には、東京駅で降りて、丸ビルの婦人公論社に行って、階下の伊東文房具でペン先、レターペーパーを買ったことなど出てくる。サンドイッチ、牛肉なども出てくる。昭和4年がどんな時代だっかわからないが、どうもハイカラな人のようだ。古本といえども、その時代にちょっとふれることもあるようだ。