小島政二郎【ペケさらんぱん】北洋社、この本のなかに「和田芳恵君と私の一生」という文も付いていて、30頁程度なので読んでみた。和田芳恵という人は、相当に人間的に魅力があったのか。雑誌『日本小説』の立ち上げから、失敗、潜伏時代、樋口一葉日記への関わり、芥川賞作家へ。「和田芳恵君と私の一生」とあるが、和田芳恵のことばかりが書いてある。作家は、芸術小説を書きたいが、生きていくには通俗小説を書かなくては生活が出来ないか、いつの時代も同じなのか。


  購入本
  《N・O》
   小島政二郎   【ペケさらんぱん】北洋社
   森銑三     【史伝閑歩】中央公論社
   森銑三     【明治人物閑話】中央公論社
   日下令光    【話題の新劇人】集団形星
   種村季弘    【食物漫遊記】ちくま文庫