寒さが味方になったか。
帰り、寒さで顔面がひりひりするが、代々木で降りて、代々木<ブ>を覗いて見るが、何も見つからない。足取りも重く、駅の階段を上がると、丁度三鷹行きの電車が入って来る。寒いので迷うが足が勝手に荻窪で降りていた。荻窪<ブ>に入って文庫棚を見ると、小島政二郎【円朝 上巻】旺文社文庫があるではないか、それも初版だ。この本、探しているが安価なものは状態がよくないものばかりで、文庫本を先に会えると思っていなかった。もっと早く来ていれば、まだ、一杯旺文社文庫があったと思うがこればかりは巡り合わせにしか過ぎない。渡辺喜恵子【馬渕川】旺文社文庫は、古書サイトでも初版本は載っていなかった。電車で若いサラリーマンの肩越しにメールを打つ文字が見える。『うらましいな。こんな時期にマイホームを持てるなんて…』うーん。
《Og》
矢野誠一 【酒場の藝人たち】文春文庫
安岡章太郎 【父の酒】文春文庫
三国一朗 【肩書きのない名刺】中公文庫
池田弥三郎 【銀座十二章】旺文社文庫
江藤淳 【一族再会】講談社文芸文庫
横田順彌 【火星人類の逆襲】新潮文庫
渡辺喜恵子 【馬渕川】旺文社文庫
小島政二郎 【円朝 上巻】旺文社文庫
小島政二郎 【円朝 下巻】旺文社文庫
小島政二郎 【場末風流】旺文社文庫