神田神保町に3日間も

 朝、外に出たら曇り空で寒い。吉祥寺に行って、「ブ」を覗くが何も見つからない。11月閉店セール中の古本屋・「りぶる・りべろ」を覗くが、数冊良いものが見つかったが持ち合わせがなく断念。もう1回来よう。そこから、御茶ノ水へ。トークショーが始まる前まで、すずらん通りのワゴンを見て廻る。時間が来て、東京堂書店へ。《坂崎重盛氏×坂崎幸之助氏 倒苦笑 シゲモリ先生の「泡沫収集奇譚」(オジオイ対談)》坂崎重盛さんの古本、ステッキを蒐集は本を読んで知っていたが、坂崎幸之助さんのギター、カメラ、和ガラス、版画?、爬虫類などなどの蒐集家とは知らなかった。カメラは聞いたこと・見たことがあるか。古物商の免許も持っていると言っていた。実家は、酒屋で、そのせいか、兄弟に酒屋さんが多い。酒屋(幸之助さんの父親)、酒屋、東大、酒屋、千葉大(重盛さん)。重盛さんと幸之助さんは干支が同じ、一回り違うそうだ。争いごとはしない、家族が楽器好き、三味線からクラリネット、フルートなど正月一家揃うと大変な様子、「すずかけのみち」など演奏するそうです。昨日のトークショーで東京・下町気質が出ていたが、そっくりな感じだった。会場の前は、女性陣が多かったがアルフィーのファンか。男性は、年配者ばかりだった。坂崎家の愉快な話で会場が大盛り上がりでした。重盛さんが古本を手直ししているときが、また、幸之助さんがカメラのカビを取っているときが至福の時間だと言っていたのが印象的だった。会場を出たら、古本市も6時までなのでラストスパートが掛かっていて、かなり安く売っているところもあり、そこから何冊か買って帰る。三日間も神保町に来てしまった、二年前には考えもしなかった日々の流れだ。
(モンガの西荻日記より)



購入本
  《O・S》
   土居寛之    【西から西へ 土居寛之文藝評論集】沖積舎


  《Og》
   山口昌男    【冥界遊び】筑摩書房
   深沢七郎    【ちょっと一服、冥途の道草。】文藝春秋


  《J・H》
   東京大学資料編 【大日本古記録 二】岩波書店
   東京大学資料編 【大日本古記録 七】岩波書店
   森銑三     【森銑三著作集 第一巻】中央公論社
   塚本邦雄    【王朝百首】文化出版局
   萩原朔太郎   【萩原朔太郎全集 第七巻】筑摩書房
   橋本帰一    【京都民家巡礼】東京堂出版
   祖田浩一    【勝負師 鬼才奇人事典】東京堂出版