南画

  荻窪<ブ>で高価そうな厚い写真集が置いてあるコーナーは滅多に見ないが何気なしに見ていたら安いものがあったので棚から取り出してみた。箱が二重になっている。そして閉じひもを解いてみる。【南画初歩】、花鳥画が片方に描き方が書いてあり、片方に完成品がある。南画、水墨画のようであるが色彩が施してある。昭和40年の発行で定価1700-となっているので荻窪<ブ>では800-のシールが着いていた。古書サイトでは、1000-〜4000-の値が載っていた。荻窪から歩いて帰るときに寄る古書店に【絵本名物桑名時雨蛤】(モノクロで絵巻物)という本があったので、古本サイトで調べたがどこにも古書価格が出てこない。国会図書館で、ようやく三重県立図書館所蔵と出てきたが、これは本物だろうか?。古書店にあったのはそれを復刻した本なのか?市場ではいくらくらいするのか。ちなみに古書店では1050円だった。時雨蛤というのは蛤を煮詰めたもので桑名の名品らしい。時雨蛤という名前も芭蕉の弟子が付けたとか諸説いろいろあるとのことだ。何か、こういうことを調べて見るのも楽しいことだ。

 *三重県立美術館を三重県立図書館に変更しました。(6月5日17:45)


購入本
  《N・O》
   村松友視      【夢の始末書】ちくま文庫
   吉田六郎      【作家以前の漱石勁草書房
   山口瞳       【私本歳時記】新潮社

  《Og》
   安野光雅      【文学の絵本】筑摩書房
   野上弥生子     【新潮日本文学アルバム 野上弥生子】新潮社
   池波正太郎     【新潮日本文学アルバム 池波正太郎】新潮社
   保阪正康      【吉田茂という逆説】中公文庫
   

  《O・S》
   マーク・ストランド 村上春樹訳【犬の人生】中央公論社
   水上勉       【醍醐の櫻】新潮社
   埜村忠雄      【甲州甚句よもやま話】
   吉本隆明      【書物の解体学】中央公論社
   鈴木信太郎     【都市計画の潮流】山海堂
   箕作元八      【南亭史説集】目黒書店
   江國滋       【旅はプリズム】朝日新聞社
   山口昌男      【笑いと逸脱】筑摩書房
   九鬼周造      【「いき」の構造】岩波書店