神田青空古本市

 購入本 
  《T・K》
   三宅周太郎      【演劇五十年史】鱒書房



  《K・G》
   三浦哲郎       【一尾の鮎】講談社
   三浦哲郎       【おらんだ帽子】新潮社
   安部公房       【飢餓同盟】講談社



  《O・S》
   シルヴィオ・ペリコ 石川涌訳 【獄中記】春秋社
   田久保英夫      【夢ごころ】新潮社
   田久保英夫      【触媒】文藝春秋
   桑原武夫       【文章作法】潮出版社
   水上勉        【落葉帰根】小沢書店
   中山義秀       【台上の月】新潮社
   木村毅        【小説研究十六講】新潮社
   三浦哲郎       【野】文藝春秋
   三浦哲郎       【木馬の騎手】新潮社
   三浦哲郎       【妻の橋】新潮社
   山本夏彦       【「豆朝日新聞」始末】文藝春秋
   谷沢永一       【読書人の壺中】冬樹社
   有馬頼義       【山の手暮色】講談社
   小川和佑       【詩神の魅惑】第三文明社
   藤岡由夫       【中谷宇吉郎雷鳥社
   庄野潤三       【クロッカスの花】冬樹社




 台風がもの凄いスピードで去って、今日は気温も高く快晴である。神田青空古本市に行く。中央線、御茶ノ水で降りて楽器店沿いの路を下る。東京古書会館に最初に寄る。もう、昼前の為か意外と空いている。貫禄のある古書店が古書展に参加しているのか、いつもより割高な値段だった。三宅周太郎【演劇五十年史】鱒書房、200-で1冊買う。以前、【新聞五十年史】を買ったので買う。東京古書会館を出て、すずらん通りに出ている本屋を見て歩く。どこも人だかりがしていて、中に割っていかないと見れない状況だ。祭りに付き物の焼きそばの匂いが鼻について来る、休憩所のテーブル、路地脇の階段等には座り込んで食べている。岩波での、大崎梢南陀楼綾繁トークショー「本屋さんには謎がいっぱい」を聞きに行く為に、ホールを探して会場に入ったら、一番乗りのようだ。12時半すぎで、早すぎか。主催者の東京新聞のMさんと、先日の一箱古本市などのことを話す。徐々にお客さんも増えていく、最終的には椅子も追加されていたので盛況だったようだ。大崎梢さんは、書店に勤めておられたので書店のことに詳しく、南陀楼さんの司会?にもスムーズだった。私は、大崎梢さんの本は【配達あかずきん】しか読んでいないが、書店でのミステリーで楽しい本だ。その中で「六冊目のメッセージ」が良かった。見舞い用に本を選ぶというのは難しい。病気の種別、程度もあるから。大崎梢さんが本を出されるまでの話が面白く、やはり書くという行為と本を作るというのは偶然でなく必然があるように感じた。書店のこと、古本のこと、聞いていても愉しい。大崎梢さんの発音の語尾が何だか色っぽく感じる。一箱古本市でサインを頂いた、漫画家の久世番子さんもいらしゃっていた。大崎梢さんの作品を漫画にして発表されているようだ。久世番子さんも書店に勤めておられたようで気が合うとのことだ。南陀楼さん、ご苦労さんでした。
 トークショーが終わって、古本を見てまわる、どこもかしこも人が張り付いていて本すら見えないところもある。結局、買えなかった。帰り、荻窪で降りてささまへ寄り何冊か、買う。



配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)

配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)