秋ふかし 古本両手に 帰途に着く

 購入本
  《O・S》
   吉行淳之介     【猫背の文学散歩】潮出版社
   吉行淳之介     【菓子祭】潮出版社
   清水昶       【詩よ、光の夢の中を】小沢書店
   清水昶       【詩の根拠】冬樹社
   清水昶       【抒情の遠景】アデイン書房
   伊藤正徳      【新聞五十年史】鱒書房
   河出書房新社編   【人生読本 映画】河出書房新社
   宮脇俊三      【ヨーロッパ鉄道紀行】日本交通公社
   船橋聖一      【眞贋の記】新潮社
   蓮實重彦      【小説論=批評論】青土社
   山崎正和      【藝術現代論】中央公論社
   山崎正和      【地底の鳥】河出書房新社
   山崎正和      【野望と夏草】河出書房新社
   ロラン・バルト 篠沢秀夫訳【神話作用】現代思潮社
   外山滋比古     【日本の文章】北斗出版
   川村二郎      【懐古のトポス】河出書房新社
   高田宏       【言葉の海へ】新潮社
   上田三四二     【西行・実朝・良寛角川書店
   饗庭孝男      【ギリシアの秋】小沢書店
   石川淳       【六道遊行】集英社
   井上光晴      【乾草の車】講談社




  昨日、日記を書いて送信を押したつもりが、どこか変な箇所を触ったのか、一瞬にしてブログの記事が消滅してしまった。放心状態になってしまう。こういうことは、1度や2度でなく、何回もやっている。下書きして、それからコピーしたらそんなことがなくなりますよ、と教えて下さる人の忠告も聞かずに直接に書き込んでいくので何回も起こるのだ。ちょっと考えて、半分くらい書き込んだら送信するようにしていたのだが、昨日は、それを忘れていた。今日は、下書きをして、これを1回残して、ブログにコピーしてみるか。

 目黒考二【活字三昧】を読む。本の雑誌社のこと、椎名誠沢野ひとし木村晋介のことなど、そして、書評も一杯出ているが、「児童文学に出会った日」の章が胸にジーンとしてくる話だ。目黒さん、中学時代は本など興味がなく映画と野球少年であったという。父親は蔵書家で家に本があふれていた、しかし父親は一度も読書をすすめなかったそうだ。今江祥智【子どもの国からの挨拶】晶文社を、二十代なかばに出会った。それまで知らなかった新しい世界に導いてくれる本だったのだ。そして、それまで以上に文学(書評)に向っていくことになる。中学時代の生徒会長が年間200冊読んでいたことを嫉妬しつつも、二十代なかばに今江祥智【子どもの国からの挨拶】晶文社という宝物の本に出会った歓びだと思うのであるというのだ。【活字三昧】のⅣ、「児童文学に出会った日」を含めた5編の話がいい。




 

六道遊行

六道遊行