三浦哲郎

 購入本
  《O・S》
   阿川弘之      【南蛮阿房第2列車】新潮社
   阿川弘之      【故園黄葉】講談社
   阿川弘之      【論語知らずの論語読み】講談社
   阪田寛夫      【漕げや海尊講談社
   池澤夏樹      【インパラは転ばない】光文社
   長田弘       【抒情の変革】晶文社
   立原正秋      【風景と慰籍】日本交通公社
   三浦哲郎      【冬の雁】文藝春秋
   三浦哲郎      【少年讃歌】文藝春秋
   三浦哲郎      【白夜を旅する人々】新潮社
   三浦哲郎      【蟹屋の土産】福武書店
   三浦哲郎      【拳銃と十五の短篇】講談社
   里見紝       【怡吾庵酔語】中央公論社
   安部公房      【発想の周辺】新潮社
   辻邦生       【詩と永遠】岩波書店
   小林勇       【人はさびしき】文藝春秋
   清岡卓行      【随筆集 サンザシの実】毎日新聞社
   吉本隆明      【詩的乾坤】国文社
   村上春樹      【夜のくもざる】平凡社


 


 どうも函ものに弱い、今日は函ものが一杯ある。その中にある三浦哲郎さんの本を5冊、函ものを買う。三浦哲郎さんの本は、そんなに読んでいないが、【笹舟日記】に思い出の強いエッセイだ。この中に、『茹でたまごを食べる日』というのがあったような記憶がある。どこかに引越しするときに家族で食べたの記念して、毎年、『茹でたまごを食べる日』を設けている話だったと思う。これがなんともいいのだ。三浦さんと言えば、綿矢りさんの【蹴りたい背中】を芥川賞の審査員として、明確に反対した人である。10人の審査員の内一人だけだったと言う。評論家から高齢なので若い感性がわからないなどとあらぬことを言われたようである。しかし、短篇集【わくらば】読んで見ると、指摘している文章のことがわかるような気もしてしまうのだ。やっぱり文章が巧いのだ。短篇でありながら、その情景を思い浮かべることが出来る。綿矢りささんの【夢を与える】は、60ページで読むのを止めてしまったのだが、どうしたものかな−と思うのである。